※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。
2009年3月21日(土)
6:10
ホテルを出発
6:47
徳島駅発 牟岐線で新野駅へ向かう
8:00
新野駅着。
ここが今回のスタート地点となる。今日はとてもいい天気で、快晴なのは初回以来久しぶりな気がする。


8:27
第二十二番平等寺着。

本堂までの階段下左に鏡の井戸がある。
この水は万病に効くとのこと。木製の囲いあり、かがまなくては中はうかがえない。
薄暗いなかに小石が見える。なんだ枯れているのかと思い、試しにひしゃくを入れてみると手ごたえがある。なんと水の透明度が高く、底の石が見えていただけだったようだ。
一口だけいただくことにする。

8:58
平等寺の門前の細い道を直進。
ここから薬王寺まで約20kmひたすら歩き続けなくてはならない。

9:07
自分を追い越した軽トラックが10m先で止まる。
運転手の女性が菓子パン(ホットケーキ)と飴を差し出す。お接待である。
農作業の途中だろうか。「今日はいい天気だから歩きやすいですね」と声をかけていただく。
今回から納札をリュックのポケットに入れてあるので、タイミングよくお接待のお礼に納札を渡すことが出来た。東京から来たと言うと驚かれる。
普段は小食でこの手のお菓子などはめったに買わないのだが、これは非常に助かった。早起きのせいもあって珍しく空腹だったのだ。

9:37
月夜御水大師の大杉に到着。これは確かに大杉だ。

この辺りはキレイに苔むしていてみごとである。
弘法大師が杖で水を湧き出させたということだが、常時湧き水が沸いているのだろう。

9:45
ここで、竹林や細い川で情緒豊かな遍路道も終了しいよいよ味気の無い国道55号に合流。標識に室戸まで96kmとある。

10:17 鉦打トンネルを出たところの鉦打遍路小屋で休憩。
お接待でいただいたホットケーキを食べる。

ここに植えられている木には「お接待木・実のなる木」と看板が下げられており、歩き遍路が食べられるようになっているようだ。
残念ながら季節柄、実は無い。よく読むと、「鳥さん、おサルさんや他の方はどうかちぎらないでくださいね」とあり、ユーモアがある。
地元のNPO法人の皆さんの配慮のようだ。

11:20
県道25号へ分岐。海沿いの道を目指す。

しばらく歩くと頻繁にカニの絵の付いた道路標識が見られる。
ここ由岐地区に生息するアカテガニが道路を横断するのだそうだ。季節は6-9月とあり、まだ目にするには少々早いようだ。

11:56
田井ノ浜駅通過。
ここは海水浴シーズンのみに止まる駅である。試しに駅に向かう踏切を渡ると、海岸線に出た。
県道よりおショートカット出来そうだ。少々得した気がする。

12:07
県道に合流した場所に遍路小屋があり、女性二人がお接待してくださる。

コーヒーにあんパン、おにぎりという豪華なもの。
実は由岐駅近辺で食事どころを探していたが全くなく、腹ペコだったのだ。先客や後から来た歩き遍路の皆さんも同様で駅の近辺でうろうろしていた腹ペコ軍団がみなここに合流する形になった。
接待している女性いわく、「あら、駅前にXXXという喫茶店があるんだけど。。。皆さん気が付かないのなら宣伝が足りないのね。」。

12:49
木岐の漁村を通過。
海がおどろくほどキレイである。遍路道はずっと海岸沿いを縫っていくのだが、結構なアップダウンがあり、少々バテ気味になる。

13:28
山座峠の遍路小屋で休憩。
全身汗でびっしょりである。

ここから海岸線に再び下ることになる。

14:08
恵比寿洞入り口到着。
見学して行こうか悩んだが、通りすぎることにした。
前を行く若い遍路カップルも立ち止まり相談していたようだがやはりやり過ごしていた。今思うと見学しても時間的には問題なかったように思う。
行けばよかったかな。

14:19
大浜海岸が見えてきた。
今夜の宿・うみがめ荘も見える。以前来たことがあるため、薬王寺までもうすぐであることがやっと体感できる。
この海岸には鋭角の巨大な岩が突き刺さっており、上部には松が生えている。
すごい眺めだ。宿を通り過ぎ、薬王寺に向かう。

14:45
第二十三番薬王寺着。
地元では厄除けで有名なお寺で、徳島駅の大きな電光掲示板でもさかんに宣伝していた。東京近辺では川崎大師のようなものだろうか。

本堂と大師堂の間に「厄除消除の鐘・歳の数だけ鳴らしてください」とあり、お賽銭を入れ小さな鐘を鳴らす。
他の参拝客もさかんに鳴らすが、数で歳がバレてしまう。
境内は桜の木がたくさん植えられているがまだ咲くには早いようだ。この後は今来た道を戻り、宿に向かう。

16:07
うみがめ荘着。
ここは、ほぼ全ての部屋から海岸が見え、浴場も大きく、楽しみにしていた宿である。

うみがめが産卵に来るという海岸。
時期にもよるが、産卵のためこの海岸は夜間に立ち入り出来ないように入口が閉鎖され、旅館の消灯時間も早めに設定されている。

食事は豪華版をお願いしてあったが、周りの方のメニューとの違いはカニ入りのお味噌汁のみのように思える。みんな豪華版なのか?
まあ、ともかく歩き通しで腹ペコだったので御飯のお代わりをして、たらふく平らげる。翌日は午前中までに一挙に鯖大師にいかなくてはならない。
早朝の出発なので朝食をキャンセルしたらその分を安くしてくれた。

歩いた距離:23.7km