第十回 四日目

 


※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。


2012年4月30日(月)

5:51
朝食。
精算の際にお茶とお菓子をお接待でいただく。ありがたい。


6:45
昨日までとは一転、外は雨。


7:12
国道33号線をひたすら北上すると、遍路道への分岐点に差し掛かる。


ここからは歩き遍路ならではのショートカットのルート。


絶景のはずだが、またまた雨にたたられる


8:19
牛を発見。


8:25
山道を下ってしばらく行くと突然古い屋敷に出くわし「坂本屋」とある。
今は営業はしていないが、トイレのみ貸し出してくれているようだ。昨晩トマトスープを絶賛していたご婦人がご主人と休憩している。
由縁を記載したりっぱな看板もあった。雨は若干小降りになってきた。


8:53
網掛け石に到着。
りっぱなもので、確かに岩の表面に網の痕が見られる。弘法大師ゆかりの史跡はたくさんあるが、これはそれなりにイメージを喚起させるものである。


9:41
第四十六番浄瑠璃寺着。
ここは境内が非常にすばらしく植物園のごとく植物が点在している。


開放感は無いが、手入れされた植物の間を縫うように、ご利益のある石が点在し、見飽きない。
雨が止まないため時間を掛けて見る気にならなかったことが残念。


10:30
第四十七番八坂寺着。
浄瑠璃寺からは1kmも離れていない。
りっぱなお寺ではあるがお葬式を行うための準備をしており、「普通のお寺」の印象を持った(お寺なのであたり前だけど)。


本堂の横に天国と地獄を体験できる仕掛けがあったが、あまりたいしたことはない。
少なくとも古くからいわれがあるものではなさそうだ。。


11:18
文殊院。
遍路の元祖・衛門三郎の邸宅があった場所だそうで立派な大師像が建っている。
衛門三郎の像もあってお寺の規模と比較してややアンバランスに思われた。


11:45
札始大師堂。正式には小村大師堂と呼ぶそうで、先の衛門三郎が初めてお札を納めた(作った?)場所で遍路発祥の地とされている。
文殊院よりシンプルが故に赴きがある。売店の一つもあればいいのに。


11:59
薄い曇りの中、国道を行く。


12:20
高速道路をくぐり、大きな交差点にうどん屋があった。
珍しく昼食時間に出くわしたので、ここで昼食をとることにする。


味は若干甘めで麺も讃岐うどんよりも少々やわらかいように感じた。まだ愛媛県だからだろうか。これは「夜鳴きうどん」


12:31
第四十八番西林寺着。
広い駐車場が印象的なお寺。広い境内、屋根付きのりっぱな休憩所もありしばし休憩する。
通しで歩き遍路をしているという若者と話をしたが、ゴールデンウィークのためここ数日は宿が取りにくくて困ったとのこと。
これで、今回の遍路は終了し、遍路道を離れて駅に向かう。


13:31
鷹ノ子駅着。
小さな駅で無人駅かと思いきや駅員が居た。
ホームや駅舎の雰囲気が江ノ島・湘南を走る江ノ島電鉄を思い起こさせる。
ここから大手町駅まで行き、歩きで松山駅に向かい、東京を目指すのみである。


帰りの新幹線は予約していかなかったため、岡山駅で指定席を探すと喫煙席しかなかった。タバコは吸うのだがこの長時間は少々厳しい。23:00過ぎに自宅着。


歩いた距離:21km