※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。
2008年11月23日(日)
5:45
起床。外は真っ暗だがホテルは駅ビルなので始発電車の音が聞こえる。
6:00
チェックアウト。朝食はなし。駅はロビーのすぐ近くなので極めて便利。
6:39
徳島発。高徳線(高知行き)乗車。

7:01
板東着。
降りたもう一人は男性(70歳前後か?)もお遍路さんだった。駅前は何もなく、ここで白衣に着替え、菅笠等も身に着け、いざ出発。

7:15
第一番霊山寺着。
以前、クルマで二回(発願とお礼参り)来ているので慣れたもので金剛杖、納経帳、輪袈裟を購入。
金剛杖と納経帳は違いが分かるように前回と異なるものを購入。歩き遍路かどうかを聞かれ、そうだと答えるとノートに出発した旨を記入するように勧められる。
時間が早いので今日は自分が最初である。お参りをして出発。一番で購入する納経帳は予め朱印等が済ませてあるのでお参り後の納経手続きは不要なのだ。
売店はこの右側にお寺の売店があり、また左には門前一番街という売店もある

7:52
第二番極楽寺到着。
県道沿いなのですぐに着く。庭の手入れが行き届いており、本堂はその上の階段を上った場所にある。
納経所は売店と兼ねており、帰り際に店員から「歩き遍路は途中に食べるところが少ないのでお弁当を買っていけば?」と勧められるが遠慮する。
門を出てすぐ右に行くのが遍路道なのだが非常に細く一人が歩くのが精一杯でこれが遍路道かとちょっと感動する。確かにクルマ等との喧騒や信号機とは無縁だが都会育ちとしては畑の間などを一人で歩くのは妙に落ち着かない。

8:50
第三番金泉寺到着。
途中に多数ある道しるべのおかげで不安もなく到着。クルマでの移動とは異なり遍路道での到着はそれなりに達成感がある。
遍路道からは門ではない裏からの到着となり、一旦山門から入りなおす。狭く短い参道にはたこ焼き等の屋台が出ており、何かお祭りか?聞けば今日はご開帳(?)の日とかで本堂に上がり、ご本尊を拝めるとのこと。

納経所でも見学するように勧められ拝見するが、たくさんのお坊さんが立錐の余地もなく立って移動しながらお経を上げており、はっきりとは確認できなかった。
納経所でみかんをお接待でいただく。
9:50
遍路道から県道のコンビニが見えたので少々寄り道し、おにぎりを買う。
ここで衝撃的な経験をする。
購入後、菅笠等を付け直していると小学生くらいの女の子が「これいらんからあげる」と十数円を手渡される。
お菓子を買ったようなのでお釣りであろうか。小学生でおカネが要らないということはなかろうからこれはお接待なのだろう。
あまりのことにうろたえて「いや、いいです」などと小さな声で返事するのがやっとだったが、再び「やっぱり、これいらん!」と小銭を渡してきたのでいただくこととし、お作法どおり納札を渡す。
彼女はじっと札を見て「変なのもろた〜」といって、連れの女の子と「わー」などとはしゃぎながら自転車でどこかへ帰っていった。何しろ前歯の無いような小さな子である。今でもあれはお接待だったのか不思議に思っている。

10:43
第四番大日寺着。
民家の横を通るような道を参道までの車道に合流して後は一本道であった。山門の越えた場所に花が植えられておりキレイである。

この辺りから気温が上昇し、着ていたダウンを脱ぎ、機能性下着の二枚重ね+白衣のみで歩く。
車道の脇に最近出来たばかりと思われる休憩所を見つけ昼食。大日寺から歩いて来られたと思われる女性三人組みと休憩所で一緒になる。
ハイキング仲間のようでこちらが東京から来たと告げると驚かれていた。

11:53
第五番地蔵寺着。
といっても到着するのは奥の院(五百羅漢)である。事前に調べていたので、五百羅漢に到着しても混乱はしなかった。
せっかくのなので料金を払って中を見学する。庭のイチョウの木が非常にきれいに紅葉しており、数名がスケッチされていた。階段を下りて地蔵寺に参拝。

14:05
第六番安楽寺着。
遍路道から12号(撫養街道)への合流地点で初めて道に迷う。
やむなく携帯のナビに頼って現在地を確認。逆方向へ行くところだった。予約をしているのでここの宿坊に泊まるのは決定だが、時間に余裕があるため七番まで行くことに決めた。
実は六番までの道中の途中、ジョギングをしている女性三人組に声を掛けられ、この調子であれば時間的に行けると言われていたのたがその通りになった。
正面奥が本堂、右手に宿坊がある。

14:48
第七番十楽寺着。時間に余裕があるためじっくり時間を掛けて参拝し、六番へ戻る。右のコンクリートの建物は宿坊である。

15:30
六番安楽寺に戻る門前の休憩所でコーヒーを飲んで時間つぶし。
15:50に宿坊に入る。
料金は前払いである。大部屋を想像したが立派な一人部屋に通された。早速風呂に入る。ここは山号の通り温泉である。夕食は18:00から。

19:00
お勤め。お経を唱え、ご本尊を近くで拝見する。
帰りは本堂、大師堂と見学し普段は外から確認出来ない弘法大師直筆から作成したレリーフなども見ることが出来る。やはり達筆である。
部屋に戻り、就寝。21:00には寝てしまった。
歩いた距離:19.6km