第十三回 二日目

 


※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。


2013年6月9日(日)

6:37
出発前におかみさんに詳しい説明を受ける。
ここからは一度も国道に出ることなくずっと旧道のみであること、旧道に接したコンビニは一箇所しかないので昼食の購入には気を付けること等々。天気がやや怪しいがともかく出発。


7:44
コンビニは一箇所。。ということをずっと気にはかけていたが、催してしまい、早速旧道を外れて国道沿いの別なコンビニへ。
こういう場合、スマートフォンが便利だ。そういえば、2008年に開始した際はスマートフォンも持っていなかった。


8:06
田んぼの片隅にきれいな菖蒲が咲いていた。


9:28
日よけ大師(石床大師)。
これはどちらも正式名称なのだろうか。休憩所等があることを期待していたのだが、そのようなものはなく、簡単なおまいりをして次へと向かう。


9:38
国道のバイパスを渡って、右折(方角としては南下)する。
いよいよ讃岐街道を外れて三角寺に向かうことになる。


9:51
とにかく遍路石が沢山。


高速の下を通りすぎた後に説明書きを見つけた。
そっけないものだがどうやら、昔々にこの近辺で積極的に遍路石を設置した方が居たようだ。


これだけ残っているのはすばらしいと思う。


10:08
いよいよ、山の麓の町らしい雰囲気になってきた。


10:11
戸川公園で小休止。
近くに自動販売機もあり、靴を脱いで足も乾燥させる。よく整備されておりきれいな公園だ。ここまで遍路さんとは誰とも出合っていない。


10:29
いよいよ道は上り始める。始めは自動車用道路。


10:44
ここからは徒歩でしかいけない登山道。



11:23
途中から自動車道に合流し。


11:25
第六十五番三角寺の山門に到着。
長い階段があり最後のひと踏ん張り。


11:28
境内は広く、庭園のように植物が整備されている
。おそらく寺務所であろう建物の前も寺らしからぬ一般家庭の花壇のようにかわいらしく手入れがされている。
納経を終えたころから天気が怪しくなってきた。まだ、ポンチョを着るには至らないが、防水加工の無いリュックがやや心配になる程度にポツリポツリと降っている。


12:22
三角寺発。
階段を下りたあとしばらくどちらに行けばよいのか分からなくなってしまった。へんろ道保存協力会の遍路地図は非常にすばらしいが、実はお寺を出たあとにどこに向かうかが分かりにくいという欠点がある。
正しい道は往きに来た道をそのまま直進するのであった。


12:31
曇り空なのがなんとも残念だが、雰囲気のよい山間部の集落を経由。



13:47
高速道路をくぐると、椿堂が見えてくる。


14:03
椿堂着。
ここも別格霊場なので非常にりっぱなところだ。別格にもかかわらず、クルマでの参拝客が絶えない。
休日ということもあるのだろうが、地元で愛されている証拠だろう。


14:31
とうとう雨音がバタバタとアスファルトに叩きつけるようになってきた。もう、雨具無しでは歩くのは無理だ。
宿までは持つかと思ったがダメだったか。国道沿いの民家の駐車場をお借りしてポンチョを着込む。


14:56
へんろ小屋で小休止。
雨は小降りだが本降りになって来ておりもう止むことはないだろう。
小屋には女性の先客が居たがこの方とは後々も宿や各寺でお会いすることになる。


15:27
境目トンネル。事前にはここは峠を通ることを考えていたがこの雨では悩むことなくトンネルで決定。まったく面白みには欠けるけど。


16:04
岡田屋到着。
境目トンネルから近いと思っていたのでこの最後の歩きはしんどかった。この岡田屋は雲辺寺手前の宿としてはほぼ唯一なので、満室を恐れていたのだが、予約が取れてよかった。
いかにも昔からあるへんろ宿の趣きで宿泊客は自分を入れて5名。あまり多数が泊まれるように見えないので宿泊客はこれで満室に近いのではないか。
宿のおやじさんは事前の評判通りの人柄で、手製の地図を片手に雲辺寺まで、雲辺寺後の行程をおもしろおかしく説明してくれる。
一名、飲みすぎの男性遍路氏がこれに絡むという面白い構図で、楽しかった。



歩いた距離:30.6km