第十四回 三日目

 


※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。


2013年7月15日(土)

6:25
出発。


天気は何とか持ちこたえている。


6:33
宿から駅方向に少し戻ってラブホテルの前の道が遍路道。


6:37
天気は快晴になった。すばらしい朝。



6:55
ここから本格的な山道。
標高ではたいしたことはないはずなのだが、体調不良なのか、継続して歩き続けることが出来ない。


登ってすぐの山肌が露出した特長的な場所のベンチで休憩。
ここで2名ほどに追い抜かれる。



7:36
徐々に高度を上げていく。


8:05
再び、小休止。
この休憩場は山道脇の高台にわざわざ建てられており、見晴らし抜群。


8:08
一旦県道に出る。


8:37
自衛隊演習場の脇を下って、旧い遍路道に出る。


8:42
遍路道のみちしるべ。
ここで小雨が降り始めたため、ポンチョを着込む。


8:53
由緒ある下乗の石。
左の大きいものは後から(それでも江戸時代)作られたもので、右の奇妙なデザインのものがオリジナル。下部に確かに下乗の文字がある。
これがあるということはここからは何人たりとも歩かなくてはならないということで、つまりは目的の白峯寺まではもうすぐということになる。


9:01
第八十一番白峯寺着。
雨は本降りになってきた。


山の上の寺は晴天が望めないという自分の歩き遍路のジンクスがまた証明されてしまった。


本堂までの階段が長く、その間に小さなお堂がいくつかあり時間を掛けてみて回りたかったが雨が土砂降りなので、早々に次に向かうことにする。


9:47
来た道を逆戻り。


10:06
ここで雨が小降りになったのでポンチョを脱ぐ。


10:10
すばらしい山道。
このルートが遍路道で一番だという記述を多く見かけるが、確かにそうかもしれない。しかし、天候が落ち着かないのでなかなか楽しめない。


10:29
陸軍用地と記された石。
いつのものかわからないが、自衛隊演習基地がかつての軍の時代から続くものである証拠。


10:41
小休止。
ここではずいぶんと長い時間休憩してしまった。
この脇には小川が流れており、カエルが鳴いている。ここで一人に追い抜かれた。


11:10
十九丁に到着。
歩き遍路にとっては目安となる分岐点であり、たくさんのベンチが並んでいる。


11:24
ほどなくして県道に合流。


11:29
みち草という食事どころを発見。
何か食べようかとも思ったが人の気配がなく、遠慮してしまう。


11:38
さらに歩いて、県道を離れる。
自動車でのルートよりこの旧道は距離的には山門までのショートカットルートになる。雨は止まない。


11:50
第八十二番根香寺に到着。


山門を潜ると一旦階段を下り、また上るという不思議な参道になっている。
両脇は山中だけあってみごとなまでの木々。


12:01
本堂も変わった構造で、中庭を囲むような構造の建物をぐるりと一周して本堂へ参拝。

 



12:36
根香寺発。
一旦、駐車場脇のトイレで雨宿りするが雨は一層激しくなってくる。
これは待っても雨が上がらないと判断し出発。


12:50
もと来た道を戻る。
途中、反対からご夫婦と思われる一組とすれ違う。手に傘を持っており、あの格好でこの雨では辛いだろう。


12:59
県道に出てすぐに左に折れる。
ここから一気に山を下るのだが、この時点で猛烈な雨と雷になる。歩きでこれだけの雨を経験するのは人生初めて。


雨具を着込んだ際にしっかりゲイターで足を保護していたが、さすがのゴアテックスもこの雨では効き目も限界のようで、右足には雨が進入してしまう。とにかく光りまくる雷が怖い。


13:43
山の中腹程度まで下ると、やや小ぶりになる。
側溝は山から流れてきた雨でどこも溢れかえっていた。


14:01
松の盆栽が畑のように植えられているという変わった光景。
ここ鬼無は盆栽の里なのだ。


14:41
鬼無駅に到着。
時間があったので、少し先のコンビニまで歩いて、食事を購入。駅の待合室で靴を脱いで靴下を交換した。
思ったほど濡れておらず、ゴアテックスのすごさを再確認した。外は信じられない快晴で、雲も全く無くなっていた。


後で分かったことなのだが、この時間帯は中国地方が大雨で大きな被害が出ていたようで、この年の特徴でもあったゲリラ豪雨の典型だったようだ。


20:33
東京駅着。

歩いた距離:17km