※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。
2013年7月14日(土)
5:56
ホテル発。

本来の遍路ルートからはさほど離れていないため、造作なく歩き遍路のルートに合流。朝焼け。今日も快晴で暑さが気になる。

6:27
四国の花はどれも発色がきれいで、葉や茎も枯れていないものが多いように思われる。気のせいだろうか。住宅街なので手入れが行き届いているのか。


6:35
第七十六番金倉寺着。
境内は広く実に気持ちがいい。

梵鐘の下に蛇がいてなかなか逃げてくれずに鐘を突く際に少々難儀した。



7:24
田んぼや住宅地を縫って道隆寺に向かう。


8:08
一軒の民家から「お遍路さーん!」との掛け声が。
振り向くと男性が民家からでて来て、一体のお地蔵さんを渡してくれる。息子さんの手作りだという。
中が空洞になっていて「道隆寺参拝記念」という紙が丸めて入れてあり、なんとも凝った作りになっている。お礼に納札を渡す。
納札ケースがすぐに取り出せる場所に取り付けてあってよかった。

8:10
第七十七番道隆寺着。

ここも広い、りっぱなお寺だ。
帰りに山門前の大きなお土産屋で「飲み物でもいかがですか」と声を掛けられたが、丁重にお断りして先を急ぐ。

8:56
県道沿いをしばらく歩く。朝食を抜く予定だったのだが猛烈に腹が減ってきた。

9:17
ハンバーガ屋を発見したので朝食とする。
この時点で猛烈な汗をかいているためか、フライドポテトの塩分が美味しく感じられる。


10:02
延々と県道を歩く。
丸亀市街に近くなるとオフィスビルが目立ってくる。

10:06
丸亀城が見えた。

10:36
岸落地蔵院通過。県道脇にポツンとある。
この先は県道をやや外れて南側の旧道を歩く。

10:52
第七十八番郷照寺着。

やや高台にある寺のため、境内まで昇ると宇多津の町が見える。時々風が吹き非常に気持ちがよい。
参拝後、飲料水の自動販売機のよこでだらしなくへたり込み水分補給を行う。今日は予想以上の気温上昇で日差しも強く、前もって塗っておいた日焼け止めクリームも全身汗まみれで効き目も半減ではないだろうか。


11:37
山門脇の「閻魔堂」をお参り。

11:40
閉店しているのだろうが、古いタバコ屋発見。

11:44
川を渡って古い町並みを歩く。この穴はツバメの出入り口。
つまり家の中に巣があるのだろう。頻繁にツバメが出入りしている。

12:03
坂出市に入り高速を抜け、公園で少々休憩。

郷照寺着から一緒の男性も相当にきつそうで、今日中に国分寺までは辿り着きそうにも無いとギブアップ宣言していた。

12:26
民家のある通りを抜けると、アーケードのある古い商店街に入る。

人通りは少なく、前回の新居浜駅のアーケードと同様になぜが七夕の飾りのような吹流しが飾ってある。

12:30
このアーケードしばらく歩くと、背後から自転車に乗った女性から声を掛けられる。
予想通りお接待で、「何もないので500円を」とのことでありがたく頂戴し、納札をお渡しする。
一日2回のお接待は初めての経験。

12:37
アーケードが終わって、生活感のある巨大スーパー、マンション、喫茶店などの立ち並ぶ道路をひたすら歩く。ここが坂出市の中心部分なのだろう。

13:00
しばらく歩いて、JRの踏み切りを超える。

「もうすぐ」とアンパンマンが励ましてくれる。

13:05
八十場の霊泉を通り過ぎる。
この時は霊験あらたかな場所と知らずに通り過ぎてしまった。事前に知っていれば、名物のところてんを食べてみたかもしれない。道理で人が多いはずだ。

13:07
しばらく歩くと、白峰宮の裏手に出ることになる。

13:09
第七十九番天皇寺高照院着。
白峰宮の横から鳥居を逆に向かって歩くといつの間にか到着していることになる。ここに来るまでの遍路道は遠回りでもよいので、鳥居から入るようなルートのほうがいいのではないか。
白峰宮との関係もわかり易いし、何より、この立派な鳥居を裏手から入って帰る際にしか確認できないのはなんだかもったいない。

写真を撮っていると境内にずっとしゃがみこんでいる男性から、「本堂の瓦の亀を写真に取ると願いが叶う。ただし一つだけ」と教えてもらった。聞かない限り、なかなかこの瓦が亀であることには気がつかないだろう。


13:41
帰る際には参道(であった道)を延々と下っていく。
両脇に普通の民家が並んでいるが、ここが参道であることは間違いない。赤い鳥居が全く確認できなくなるまでの距離、この参道は続いている。

13:50
JRの線路沿いを歩くと、順番通りに国分寺に向かうか、白峯寺を先に参拝するかの分かれ道になる。
国分寺を目指すのでこの線路沿いを直進する。

14:06
変わった形の木を発見。

14:14
線路を渡って、古い町並みの商店街を鴨川駅前で左折し、川沿いを歩く。

14:16
いい天気だ。

14:24
駄菓子屋の前で水分補給の予定が、店舗が休業中に加えて自動販売機も休止中でショックを受ける。

この辺からやや気持ちが悪くなって来ており、熱中症かもしれないと感じ始める。水分不足か空腹が原因なのか。

14:44
山下うどん店といううどん屋に駆け込む。
店内の日陰を利用して小休止。腹が減っているかどうかも分からなかったが、とにかくぶっかけを注文。これで150円。



15:01
気分も落ち着き歩き出す。
うどん屋を過ぎると川沿いを離れ、国道のトンネルを潜ったのち、しばらく国道のバイパスを歩く。



15:22
国道を離れる。
先を見ると公園で出会って国分寺までは無理とギブアップ宣言した男性である。結局ここまで来たのであれば国分寺近辺に泊まることになるだろう。

15:35
第八十番国分寺着。
非常に立派な寺であり、さすがはかつての讃岐国の中心といえるだけの規模だ。

納経が終わり、休憩していると例の男性が今日の宿泊先はどこかと訪ねてきた。
教えるとその場で携帯電話で素泊まりの予約を入れているので、どうやら同宿になるようだ。

16:15
せと国民旅館に到着。
風呂に入った後、外は突然の土砂降りになった。明日は山道なので不安を感じる。実際はこんなものではない状況が待っているとも知らずに。


歩いた距離:28.6km