第五回 二日目


※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。


2009年7月19日(土)

6:00
朝食抜きで旅館を出発。


6:27
那佐近辺。
那佐湾は入り江が回り込んでいる川のような地形で、とても水がきれいだ。
何人か釣りをしている。何が釣れるのだろう。


8:12
トンネルを抜けた直後に高知県の標識。
やっと徳島県を出た。全体の行程を考えると単なる記号に過ぎないが、気持ちの中ではひとつの区切りになる。ここまで長かった。


9:26
東洋町。
今日の宿泊先であるロッジ尾崎の看板を発見。20.8kmとある。


10:02
東洋大師経過。
住職らしき人の読経が奥から聞こえる。


境内には犬が暑そうに座っている。


入り口近くに通夜堂があり野宿派にはありがたいだろう。


11:13
ゴロゴロ海岸の「ゴロゴロ休憩所」で休憩。
ゴロゴロというのは波で海岸の岩がごろごろと音を立てるところから来ているそうな。
ちょうど前方から逆打ちらしき人物がやってきた。菅笠も杖も無いがこんなところを歩く人はいないので、お遍路さんだろう。
見た目がぐったりしているため声をかけられない。そこへクルマでやってきた男性に声をかけられる。
生まれはこれから向かう佐喜浜出身でこれから鮎つりに行くのだそうだ。この季節は暑くて大変でしょうと言われる。


12:06
法海上人堂。
へんろみち保存協力会の遍路地図には記載が無いが、傾斜に建てられており、由緒あるお堂だそうな。


手洗い鉢に水が引いてあり、ペットボトルに水を補給する。
しばらく自動販売機が無かったのでこれはありがたかった。


13:19
ドライブインのような場所を発見。
営業中との看板があるが中は暗く伺いしれない。営業はしていないようだ。
今日は昼食も抜くつもりだったが、猛烈に空腹を感じ、ここの自動販売機で缶コーヒーを購入して途中のコンビニで買ったホットケーキをむさぼり食う。実に旨い。


13:44
佛海庵経過。
庵はとても小さいが、周りはお墓がたくさんあり、全体的に小奇麗な感じだ。
地元の人が手入れされているそうな。


15:45
ロッジ尾崎到着。
到着手前の2kmくらいから全身に全く力が入らなくなり、少々戸惑った。この距離が限界なのか、気が抜けたのか。

宿の若女将は丁重に迎い入れてくれ、今日は泊り客が多く、狭い部屋で申し訳ないと言われたが、部屋は十分な広さで何の問題もない。
洗濯、風呂を済ませ、夕食を食べていると、外人のお遍路さんが道を聞きに宿に入ってくる。聞くとここはどの辺になるのかを確認したいようだ。
宿の予約をしているかと聞くとしていないとのこと。宿泊先に困っているのではないようだ。夕食を共にした男性は昨日、この外人さんとしばらく一緒に歩いたとのこと。今日はどこまで行くのだろう。


ちなみに、今日も昨日も夕食にはうなぎが出た。
今日になってはじめて土用の丑の日のためわざわざ準備していてくれたことに気が付いた。そうだったのか。


部屋に戻り、地図を確認。
途中のコンビニ休憩時に明日の宿の予約をしようとしたのだが、楽しみにしていた金剛頂寺の宿泊は事情で泊められないとのこと(満杯ではないようだ)で津照寺近辺に予約を入れてあるため場所を確認。
距離は今日ほどではないので、ゆっくり朝食をいただくことにしてある。


歩いた距離:32.5km