※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。
2012年 7月14日(土)
7:00
出発。
出発前の早朝1時間、外は土砂降りであったが、出発時には少しは収まった。しかし、雨は全く止まない。ポンチョを着込んで、石手寺まで数百メートル戻る。
7:06
第五十一番石手寺着。
ここは入り口にやたらと豪勢な石仏、橋がかかっており、雑然としている。

山門までの間に屋根つきの長い参道があり、両脇にびっしり仏具・お土産等が並んでいる。

時間が早いために店を開いているのは一部のみ。

後から分かったのだが、ここの山門は四国の建築物では数少ない国宝だった。
しかし、特に囲いがあるわけでもなく、飾りつけや張り紙などがあり、その扱いはごく自然なものだ。

大師堂奥に、「ここに立つとお大師様が見えます」という石がある。
どういう意味かと立って振り返ると近くの山に大師像が建っているのが木々の間からかすかに見える。結構な仕掛けだがここから見るためだけにあのような高いところに石像を作ったのだろうか。

7:54
境内奥からちょっとした山道を登って、第五十二番大山寺へ向かう。
昨晩泊まったホテルの裏手の道になるようだ。

8:14
道後温泉本館裏。
雨がひどく、早くも休憩したい気持ちになってくる。

8:20
風俗店ばかりのテナントの看板が異様なビル。
温泉街らしいが、少々道後温泉にはふさわしくないかな。

9:10
休憩。
靴を脱いでみると、靴の中にまで雨が進入。ゴアテックスなのにおかしいと思い、よく見るとはいているパンツのすそから水がしたたり落ち、靴下がずぶ濡れになっており、靴下から水が進入したようだ。
早速靴下を履き替え、雨水が浸入しないようにゲイターを装着。もはやあとの祭りだが。

9:54
徐々に市街地をはずれ、田んぼだらけの道になってくる。
靴に進入した水分は、ゴアテックス素材のおかげで湿気と空気が混じって少しずつ外部に排出されているようで、靴からは細かな泡が出ている。
靴を洗った際の洗剤のせいだ。靴全体がカエルの産卵シーンのように泡だらけで奇妙な光景である。

10:03
田んぼのあちらこちらにどぎついピンクの卵がたくさん産み付けられている。後で調べたところによると、タニシ(外来種)の卵のようだ。

10:14
神社のお堂で小休止。
先客二名がおり、昨晩はここで一泊したようだ。
基本的には野宿で回っているとのこと。言葉遣いから日本人ではないような印象であったが、深くは聞かなかった。

靴を脱いでみると靴下はびしょぬれ、足はシワシワで変なマメでも出来たら大変と不安になる。

足だけでも乾かそうとしばらくしているとお隣のご夫人が我々に三人にポンジュース(愛媛名物!)とみかんのゼリーをお接待して下さった。いずれもおいしくいただいた。

10:54
第五十二番大山寺の参道入り口に到着。やや傾斜している参道を山門に向かう。

11:06
第五十二番大山寺着。この本堂も国宝。休日だけあって遍路ツアー客が続々とやってくる。
男性のガイドさんが「ここは四国では数少ない国宝の建築物です。」と大声で説明している。
雨はやや小ぶりになったが、完全に止むには至らない。

12:22
第五十三番圓明寺着。

ここは古い時代の銅版の納札が飾られていたり、隠れキリシタンが使用したと思われる灯篭(マリア様が彫られている)があるなど、歴史を感じさせる寺だ。


13:12
昼食。贅沢にもウナギにする。
すごく汗をかいていて店内の冷房でもなかなか引かない。やたらに冷たい水を飲んでしまう。

ここはチェーン店なのかと思い調べてみるとなんと2012年に閉店していました。

13:39
民家の屋根の上にシラサギ。

14:14
瀬戸内海が見えてくる。右は国道に寄り添うようにJR予讃線が走っている。

14:32
小休止。
この辺から、のどが腫れて咳きが止まらない。熱は無いようだから何かのアレルギーだろうか。

15:39
雑貨屋の軒先で小休止。
小さなベンチを貸してくれたおかあさん、ありがとう。

16:10
とにかく、ひたすら今治街道を歩いて、やっと北条に入る。
この鳥居は正面の小島にある神社の参道入口ということ

ここを左折して、今日の宿である北条水軍ユースホステルに到着。

17:30
近くに温泉があるとご主人に勧められ、歩いて日帰り温泉までいく。
雨はほぼ上がった。露天風呂は瀬戸内海が一望出来、目の前は大きな島が見える。

17:47
酒屋でビール購入。
海岸のテトラポッドの上で飲む。雨はポツポツ降っているが傘が必要とまでは行かない。咳が止まらない。

17:56
ユースホステルということで自給自足のようなイメージがあったが、特にそんなことは無かった。
が、部屋に電気掃除機があるのはやはりユースホステルならでは。食事の時間までは、洗濯をしたり、部屋にあるインスタントコーヒーを飲んだりして時間をつぶす。
夕食はオーナーの手作り感いっぱいで狭い食堂でみんなで取り合って食べる。泊り客は多く、テーブルは満席、食事なしの宿泊客もいるようだ。

歩いた距離:26.5km