※日誌の写真には位置情報(Exif情報)が付いています。移動時の目安や宿・食事場所の確認などにお役立てください。
2010年7月12日(月)
7:20
民宿久百々出発。
豪華なお昼のお弁当をいただいた。

空は今にも振り出しそうな曇り空。

7:42
わき道となる遍路道へ。
今になって思うが、この辺のわき道は単に国道を迂回し、登り降りするだけで意味はあまりなく、そのまま国道を歩いていいように思う。でも、看板があるとどうしてもそちらに向かってしまう。

8:05
砂浜歩きで有名な大伎の浜に来た。ルートの案内板がある。


砂浜を歩けば映画「砂の器」の一シーンのようだが歩きにくいのでこの草の生えている内側を歩く。

20分ほど歩いて、小川を越える際に最大のミスをしてしまう。増水している場所を渡って片足を完全に水没させてしまった。
靴はもうおしまいかと思い、一瞬、これで今回の遍路は終了かとアタマをよぎったが、さすがゴアテックス、外側からの水の浸入はなく、上部の開口部から水が浸入しただけだった。
しかし、靴下はびしょびしょ。この後、リュックから代えの靴下を出して履き替えて、休憩を多めに取り靴下を交互に履き、自然に乾くのを待つハメになる。

8:55
以布利の漁港に到着。

ここは広い芝生と、屋根つきの休憩所があり、すばらしい場所だ。
靴下は濡れたままなので、ゆっくりトイレ休憩をする。
休憩所には男性の先客がおり、白衣を干して一心不乱になにかを熟読している。昨晩ここに野宿したものと思われる。

10:32
窪津。定置網観光とはなんだろう。

ここでとうとう雨が降ってきて、ポンチョに着替える。

11:41
途中からやや内陸部に入り、遍路小屋があったので休憩する。
雨が激しくなってきたので助かった。
宿泊可とあるようにこの奥には流し台があって簡単な食事が作れそうだ。この直前の山道で滑って尻餅をついたのでポンチョの後ろは泥だらになってしまった。

12:57
海岸線に近いところに居るはずなのだが、少しずつ坂を上っているようでいつの間にか眼下に海を見下ろすところを歩いていく。

13:38
鬱蒼とした木々を抜け、第三十八番金剛福寺着。

豪勢な日本庭園でさびしい岬の突端の寺とは思えない。室戸の最御崎寺とはえらい違いだ。お布施が多いのだろうか。



14:30
ここから本日の宿までさほど距離は無い。
予定外に早めに付いたため、お土産屋兼、食堂でコーヒーを飲む。天気も悪く客は無論自分一人。
これでも時間に余裕があるので、灯台と「弘法大師の七不思議」を見学することにする。

14:59
地獄の穴。
寺までつながっているとの伝説だが、想像以上に穴が小さく落ち葉等のゴミで穴そのものが詰まっておりややがっかり。

灯台も狭い場所に立っているので見上げる以外にすることが無い。曇り空なので見晴らしも今一つだった。

15:21
自然植物園通過。
ちょっと見たかったきもするが、雨がひどく、躊躇してしまった。この植物園だけでなく一帯はジャングルのように木が多い。

15:27
白山洞門着。
アーチを描いた形の岩の上に「白山神社」の本殿があるようで、修行の場所としてはふさわしい。鳥居には危険なので登らないようにと注意書きがある。
この垂直の岩場を登ると本宮があるようだ。

休憩所のガラス越しに見てみたが、アーチ型の岩がきれいに見える方向がなかなか見つからない。

15:50
民宿 岬光(はなみつ)到着。

事前にインターネットで確認して予約しておいたのだが、新築の宿で部屋もとてもきれいで大正解だった。宿泊客は自分だけ。

風呂も誰にも気遣う必要なく、食事も釜飯という豪勢なものだった。しかも食後のコーヒー付き。

何でも親類がコーヒー豆を扱っているとか。遍路宿でコーヒーを出すところは少ないのでありがたかった。道路沿いの窓からは海が見える。天気は回復しそうに無い。

歩いた距離:22.3km