携行品一覧(チェック表)

ここでは歩き遍路に必要な服装、荷物になど携行品についてまとめてみました。

サンダル 一日の歩きを終えて旅館に到着した後に再び靴を履くのはとても億劫になります。
ほてった足で旅館から再び出掛ける際にはサンダルがあるととても便利です。重量は大したことはありませんが、かさばるのが難点。
 
下着 基本的に毎日洗濯するので、替えは一着あればいいのですが、念のため2日分を持ち歩きました。 「装備について」に詳細な記載があります。
ネックウォーマー 冬に首回りを温めるためのもの。
要するに筒状になったマフラーのようのもので登山用のものが販売されています。
結局あまり使いませんでした。
 
靴下 基本的に毎日洗濯するので、替えは1足あればいいのですが、雨の日に靴の中に水が染み込むことがあり、2足は必要でしょう。 「装備について」に詳細な記載があります。
足袋 旅館に到着後に館内を移動するためのもの。本格的な足袋ではなく温泉旅館で無料でもらえる靴下のような薄い生地のものを使用していました。  
ウインドブレーカー 山道は夏でも寒く感じることがあります。シーズンによりますが、小さくたためるものを持ち運びました。 「装備について」に詳細な記載があります。
ダウンジャケット 冬季のみ小さくたためるものを持ち運びました。 「装備について」に詳細な記載があります。
スポーツタイツ 足の疲れを取ったり、歩く際に筋肉の負荷を減らしたりする機能性タイツです。効き目はあるのですが、自分の場合はあせもがひどくなり、また、歩くこと自体があまり負担に感じないこともあって後半は出番がなくなりました。 「装備について」に詳細な記載があります。
風呂用タオル 宿坊などでは風呂にタオルがないことがあり、そのために速乾性の素材のタオルを持ち運びました。あくまでも予備なのであまり使うことはありませんでした。  
速乾タオル 汗拭き用のタオルです。
マイクロファイバー製で絞るとすぐに乾く素材のものをリュックの前ベルトに下げていつでも使えるようにしていました。
「装備について」に詳細な記載があります。
携行食 主にカロリーメイトを携行しました。
昼食は必ず食べわけではなかったためその代わりに持ち歩きました。
しかし普段は朝食を取っていないため、旅館での宿泊できちんとした朝食が出ることから携行食すら食べないことも多かったです。一般の方は三食きちんと取るでしょうから携行食は必須です。
 
レインポンチョ 必須です。
他の遍路の方で登山用のレインウェアを利用している方もお見かけしましたが、リュックごと防水できることや、重量の面でもポンチョをおすすめします。
登山では尾根歩きなど風にあおられるためにポンチョは厳禁とされていますが、遍路道でそのよう山道はありません。なお、一日20km以上も歩きますので傘は役にたたないと考えるべきです。
「装備について」に詳細な記載があります。
ゲイター(レインチャップス) 必須というわけではありませんがお好みで。ゴアテックスの防水靴と併用して正しく装着するとまったく靴の中に雨水が侵入しません。 「装備について」に詳細な記載があります。
防災シート 銀色の手のひらサイズのものを持ち歩きました。遭難用ですが、当然出番はありませんでした。  
座布団(シート) 空気を入れて膨らませるものや、ウレタンフォームの登山等のものを後半使用しました。雨の時にベンチで休憩する際に役にたちます。やや大きいのが難点。 「装備について」に記載があります。
ヘツドランプ 遭難用です。
これが必要な時間帯に山道を歩くのはそもそも計画に無理があります。結局、一回も出番はありませんでした。
「装備について」に詳細な記載があります。
手袋 必須。山道は夏でも手先が寒いときがあります。 「装備について」に記載があります。
地図ケース 必須。登山用の防水ケースです。
三つ折りになるもので、首に掛けて移動します。地図を読む際にはそのまま広げて使えます。
出発前に遍路地図の該当ページをコピーしてこれに入れ、終了した区間を宿で毎日捨てていく方法を取りました。
後半では首からこれがブラブラするのが嫌になってしまい、コピーした地図はジップロックに入れてその都度ポーチから出すようにしていました。
「装備について」に記載があります。
地図コピー へんろみち保存協力会の地図(『四国遍路ひとり歩き同行二人』(地図編))を予定している区切りの区間部分のみコピーして持ち運びしていました。  
筆記用具 メモ、宿で翌日のルート確認のための地図への書き込みなど。私はほとんど使いませんでした。  
手ぬぐい タオルではなくいわゆる日本手ぬぐいです。汗拭き用ではなく、頭に巻いて菅笠とのクッションに使ったり、手ぬぐいのみで日よけ、防寒になります。  
ティッシュペーパー 鼻炎・花粉症の方は忘れずに。  
万能ナイフ いわゆる五徳ナイフ。
念のために持って行きましたが、最終日に頂いた瓜を割るのに使っただけです。
「装備について」に詳細な記載があります。
コンパス 道迷い防止に必須。
最近はスマートフォンにコンパス機能がついているのでそれでも十分でしょう。
「装備について」に詳細な記載があります。
防水マッチ ライターが故障した際の予備です。
全く使いませんでした。
 
裁縫セット 必須。足にマメが出来たときに炎で消毒した針で水抜きをします。
歩いている行程で治療することもあるので、リュックの奥にしまわず、ウェストポーチなど身近なところに入れておきましょう。
コラムの「体調管理」にマメ治療の記載があります。
デジカメ お好きなものを。ちなみに、私の6年間のカメラの変遷は以下の通りです。

NIKON COOLPIX S710
--> OLYMPUS PEN II
--> iPhone5
 
デジカメ充電器 忘れずに  
デジカメ用スタンド 手のひらサイズの三脚を自分取り用に持って行きましたが結局、6年間で10枚程度しか自取り写真は撮っていません。取り外しが意外と億劫だったので。  
電源延長プラグ 旅館でコンセントが少ない場合があり、あると便利です。  
携帯電話 宿への到着時間の連絡や、宿泊場所を予約していない場合の予約手続きなど。必須でしょう。  
携帯電話用充電器 忘れずに。  
電車·バスのチケット 事前にチケットを購入していく場合は忘れずに。
汗や雨で濡れないように、私はドラッグストアで防水用の小物入れ(極小のジップロックのようなもの)にいれて持ち歩きました。
 
財布·クレジットカード 日常使用していて財布から、現金とクレジットカード1枚・キャッシュカード一枚のみを薄い財布に移し替えて持ち歩きました。
キャッシュカードは郵便局と提携して手数料なしで引き落としが可能な銀行のものでしたが、結局、クレジットカード・キャッシュカード共に現地で使用することはありませんでした。
これは区切り打ちだから可能なのであって、全区間通しで歩くかたは現地での現金の調達方法を考えておく必要があるかと思います。
 
保険証·免許証 上記の財布に入れて持ち歩きました。
結局両方とも使用することはありませんでした。
 
メガネ 普段は使い捨てコンタクトレンズを使用しているのですが、宿泊時には取り外すのでそのために持ち歩きました。  
クスリ類 カゼ薬・胃腸薬・あせも止め・ボディクリームなど。持病のある方はお忘れなく。  
コンタクトレンズ 使い捨てコンタクトレンズを必要な日数分+α持ち歩きました。  
歯ブラシセット 遍路宿は無いことが多く、必須です。  
日焼け止め 必須。冬でも日に焼けますので必ず持参してください。
ロッジおざきのおかみさんの話では私が宿泊した数日前に第二十四番最御崎寺までの長い区間を半袖で歩いていた女性が左腕のみ海から舞い上がってくる潮と日焼けでやけど状態になりリタイヤしたそうです。防水性のあるものがいいでしょう。
 
洗濯ネット·洗濯ヒモ·洗剤 必須。洗濯ネットは洗濯に使用するというよりも当日洗濯する汚れ物を入れるために使いました。
洗剤は宿で無料の場合もありますが有料の場合が多く、旅行用の小分けのものを持ち歩きました。この小分けの洗剤は最近はなかなか売っているところがなく、少々探すの苦労しました。
 
ヘアムース・ヘアブラシ 私は身だしなみに気を使う方ではありませんが、ひどいくせ毛なので朝、何もしないでは出掛けられません。
荷物になるので本来はこんなものを持ち歩きたくはないのですが。
 
折りたたみ傘 遍路中は使いません。
自宅から駅までの間や、宿から外食のために外出する際に使用しました。
 
ドライヤー 髪の毛を乾かすためではなく、洗濯物、時に靴下を乾燥させるために持参しました。
少々乱暴ですが、ドライヤーの吹き出し口に靴下を履かせてスイッチを入れれば早く乾燥します。もちろんこれはドライヤーの本来の正しい使い方ではないのでちゃんと見ていないと火事になるので要注意。
こんな使い方ですので機能は二の次でネットで最軽量のものを探して購入しました。
 
金剛杖 これが無いとダメというわけではありませんが、お遍路さんのシンボルであり、これを持つことで弘法大師と歩いている(「同行二人」)とされているものなので使用したほうが断然遍路をしている気分が出ます。
自分は第一番霊山寺の売店で購入しました。登山用のストックに比べるとやや短く、山道ではやや中途半端な長さですが手ぶらよりは役に立ちます。
弘法大師の身代わりにも関わらずとにかく置き忘れがちで電車の中、お寺に置き忘れて幾度となく取りに戻りました。
 
菅笠 必須。第一番霊山寺の売店で購入しました。
大きいし、見た目も時代劇のようで装着するのがためらわれますが購入することを強くお勧めします。
別項で詳細に記載していますが、日よけ、雨除けにこんなに便利なものはありません。ビニールカバーを装着したままだとは頭の湿気がこもって熱中症になる可能性があるので、取り外すべきです。
雨でもビニールを外したそのままで大丈夫。水滴は裏側を伝って外側に流れるので頭が濡れることはありません。
遍路スタート地点の駅までの間は電車にそのまま持ち込むのが恥ずかしかったため、大きな折り畳み式の袋に入れて移動していました。
 
白衣 第一番霊山寺の売店で購入しました。
これもお好みですが、これを着ると俄然遍路気分が出ます。
本来これは常時着用すべきという意見もありますがなにしろ素材が棉ですので雨でぬれたりすると負担になるため歩きの最中は身に着けず、お寺についてから着替ることにしていましたが、少々面倒でした。
 
山谷袋 巡礼道具を入れておく専用の袋です。
第一番霊山寺の売店で購入しました。数珠、経本、納経帳、線香、ローソクを入れて、防水パックに入れたうえでリュックにいれ札所に着くたびにリュックから取り出して首から掛けて参拝しました。登山用のポーチやビニール袋でも代用できますので、使用するかどうかは気分の問題です。
 
数珠 前半は普段使いの短いものを使用していましたが、後半は奮発してネットで真言宗の本格的なもの(一般のものより長い)を購入して使用しました。
真言宗のものは両手首に掛けて半回転ひねって手を合わせて拝みます。詳しくはへんろみち保存協力会の書籍「四国遍路ひとり歩き同行二人(解説編)」をご覧ください。
 
経本 第一番霊山寺の売店で購入しました。
幾つか種類があるようですが、表にお経、裏に八十八か所すべての御本尊真言が書かれたものを使いました。
四国遍路専用のものを購入すれば間違いないでしょう。
コラムの「納経」に詳細な記載があります。
納経帳 色々な種類があります。私は各札所毎にお寺のイラストが記載されているものを第一番霊山寺の売店で購入しました。
専用の白衣や納経軸でご朱印をいただく方も多く見ましたが、納経軸の場合歩き遍路は長いものなのでリュックにしまうのに少々苦労するようです。
なお、納経料は納経帳が300円、白衣が200円、納経軸は500円となぜか価格差があります。(2016年2月時点)
いただく側としてはご朱印の手間はさほど違わないように見えるのですがこの価格差はどこから来るのでしょうか。
 
納札 参拝毎に本堂と大師堂に納めます。あらかじめ住所、名前を記入しておきますが、2枚/寺で消費するので短区間で札所が連続する場合は事前の準備が意外と面倒。
なお、お接待を受けた場合にはこれを渡すこととされているため、これのみリュック(山谷袋)に入れずに、常時専用のケースに入れてリュックの前面にぶら下げていました。
それでも、なかなかお接待の返礼でこれを渡すのは躊躇してしまいます。
1セットでは八十八か所には不足するので途中どこかの札所で買い増しが必要です。全ての札所で販売しているわけではありませんから残り少なくなってきたら早めに購入することをおすすめします。
 
線香 お好みで。本堂、大師堂で三本づつ使います。
はじめに第一番霊山寺の売店で購入した際に保護ケース付きだったので以降はコンビニやドラッグストアで追加購入してこのケースに入れていました。意外と折れないものです。
 
ローソク 札所のろうそく立ての棒が意外と太いため、軸の穴が細いものはろうそく立てに刺しにくく苦労します。
カメヤマローソクをドラッグストアで購入しました。本堂、大師堂で1本づつ使います。
 
ライター 百円ライターで十分です。
私はタバコを吸うので普段使いのターボライターを使いました。強風に強いので便利です。
 
輪袈裟 首から掛ける帯状のもの。
簡略化されているとはいえ、お坊さんの着る袈裟と同じなのでトイレに行く際は外すのがマナーだそうです。
これも白衣と同じく本来は遍路の最中に着用するべきなのでしょうが、私は参拝する際に都度、山谷袋から取り出して着用しました。第一番霊山寺の売店で購入。